第1回研究会を下記のとおり開催することになりました。皆様のご出席・ご参加を期待します。
石川淳テクストの精読を目指した「石川淳作品研究」については、今回、『文学大概』中の特に小説論をテーマとし、重松恵美氏に報告してもらいます。ただし、研究発表(すなわち、発表者の研究成果を聴衆に問う)という形式を取るものではありませんので、当日は、参加者の皆様から様々な意見が活発に提出されることを願っております。
「最近発表された石川淳論の合評会」については、研究者間の交流ということが、単なる社交的な意味合いではなく、研究内容の次元で行われることを目指すものです。ただ、1時間半程度の時間配分でうまく行きますかどうか、正直なところ、やってみないとわかりません。時間のことだけでなく、初回ということで、研究会の進行が円滑に行かないところが他にも色々ありそうですが、どうかご理解いただければ幸いに存じます。とはいえ、時間が足りなければ、このあとの懇親会で続きを行うこともできます。そして、有意味な交流となるべく、こちらについてもやはり、皆様から様々な意見が出されるよう願っております。
石川淳研究会準備人
重松恵美
杉浦 晋
山口俊雄
記
2003年7月26日(土)12:30〜17:00頃
東京成徳短期大学 1号館4階 142教室にて
(1)12:30〜「石川淳作品研究」:石川淳『文学大概』より
報告者:重松恵美氏
(「文章の形式と内容」「短篇小説の構成」の2編を中心に、「虚構について」「 雑文について」「悪文の魅力」を参照する形で、つまり、昭和15年発表の小説論5編について考えたいと思います。)
(2)15:30〜 「最近発表された石川淳論の合評会」
テクスト:(執筆者の敬称略)
○若松伸哉「石川淳『貧窮問答』論(一)(二)」『青山語文』2002・3、2003・3)
○山口俊雄「石川淳『無尽灯』論」(『愛知県立大学文学部論集』2003・2)、
「石川淳戦中期作品論」(『説林』2003・3)
○重松恵美「石川淳『夷斎俚言』論(一)〜(四)」(『梅花日文論叢』2000・3〜2003・3)
○杉浦 晋「『文章の一形式』の同時代性」(坂口安吾研究会『坂口安吾論集1』ゆまに書房、2002・9)
(3)17:30〜懇親会