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〈石川淳研究会〉第10回研究会開催のお知らせ

★今回は、石川淳と接点を持つ安部公房の特集です。

★来聴自由です。

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2008年9月27日(土) 13:00〜

 埼玉大学東京ステーションカレッジJRサピアタワー9階)

   東京都千代田区丸の内1-7-12 JRサピアタワー9階 電話:03-5224-8751

 →《交通アクセス》最寄り駅:JR東京駅「日本橋口」東京メトロ東西線大手町駅など

 同じビルに「ホテルメトロポリタン丸の内」が入っています。次のウェブページをアクセ

 スのご参考にして下さい。→→http://www.hm-marunouchi.jp/access/index.html

 なお、会場である埼玉大学東京ステーションカレッジへは、JRサピアタワー〈3階〉の「来訪者受付」(セキュリティ・ゲート)を通って入場して下さい。

 (チェックの詳細)http://www.saitama-u.ac.jp/coalition/images/tsc-enter.pdf

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1)《研究発表》

 「千田是也・安部公房・石川淳―演劇において前衛であること」鳥羽耕史

 「安部公房における「精神の運動」―初期の「変貌」過程にみる」蘆田英治

2)《講演》

 「安部さんと石川淳」栗坪良樹
3)《総会》議題は、今後の運営体制のこと、次回研究会のこと、など。

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*研究集会終了後、懇親会を開催いたします。(会場は当日お知らせします。)

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【発表要旨】

「千田是也・安部公房・石川淳:演劇において前衛であること」  鳥羽耕史(徳島大学)

 俳優・演出家の千田是也は1920年代にドイツに留学し、表現主義などの演劇を学んで帰国した、戦前演劇界における最先端の前衛であった。安部公房は抒情詩人から実存主義、アヴァンギャルドの小説家へと目まぐるしい変貌を遂げながら、戦後文学の前衛として活躍した。石川淳は戦前・戦後を「無頼派」の一人として、既成文壇とは一定の距離を保ちつつ、フランス文学や江戸文学の教養に基づくやはり前衛的な小説を書き継いだ。安部は1955年から千田是也と組み、俳優座のために様々な実験的要素を盛り込んだ新作戯曲を書いていった。安部と千田は石川淳にも戯曲執筆を勧め、石川は1960年代に二本の新作戯曲を書き上げた。その後千田は長く俳優座の仕事を続け、安部は千田と別れて独自の演劇を目指すために安部公房スタジオを結成し、石川は三本目の戯曲を書くことはなかった。

 今回の発表では、千田、安部、石川がそれぞれの時代にそれぞれの立場から演劇の前衛に立とうとした軌跡を追いつつ、演劇において前衛であることはどういうことなのか考えてみたい。

 

「安部公房における「精神の運動」―初期の「変貌」過程にみる」

 蘆田英治(国文学研究資料館)

 本発表では、本多秋五(『物語戦後文学史』)以来、幾多の批評家や研究者によって言及されてきた安部公房初期の変貌≠フ軌跡を、大掴みにでも辿り直してみたい。主に取り挙げるテクストは、『終りし道の標べに』(1947-48)、『異端者の告発』(1948)、『名もなき夜のために』(1948)、『デンドロカカリヤ』(1949)、『壁S・カルマ氏の犯罪』(1950)である(『安部公房全集』001002巻所収)。『終りし道の標べに』には、死に至るまでノートを書きつづける書き手=主人公「私」の認識と行為のうちに、安部の「精神の運動」が躍如としているだろうし(『文学大概』などに示されるペンとともに考える$ホ川淳の方法との親和性について考えてみる価値がある)、つづく『異端者の告発』『名もなき夜のために』では、『終りし道の標べに』で決定的となった主体の分裂を引き受けつつ、その文学的方法化への道筋が示される。『デンドロカカリヤ』では「前衛絵画」の方法の積極的導入がなされる一方、その後のコミュニズム寓話に繋がっていくだろう〈日本〉との対決をここに読むことが出来る。『壁S・カルマ氏の犯罪』はこの時期の突出的な達成として位置づけられるが、そこに石川淳がどのように絡んでくるのかについても再考の余地がある。……未だ論点を絞り切れていないけれども、当日には安部の変貌♂゚程のダイナミズムを幾らかでも伝えることが出来ればと考えている。

 さらに、もし余裕があれば、安部と石川淳の邂逅について少し言及してみたい。石川淳との師弟関係の開始は、『終りし道の標べに』刊行頃と言われているが、その頃に安部はA・ジィドを読んでいる(『名もなき夜のために』ほか参照)。まずはその辺を取っ掛かりにしつつ、様々な可能性について考えてみたい。

 

【講演要旨】

「安部さんと石川淳」               栗坪良樹(青山学院女子短期大学)

 石川淳から安部公房へ、いかなる精神が引き継がれていったか、変転する時代に直面した小説家の身の処し方について考えたいと思います。

 その場合、いかなる表現も時代的所産であることからは逃れることが出来ず、たとえ一行の詩であっても時代の掣肘下にあることを認識したいと思います。

 政策決定群団にすり寄っていく知識人とさにあらざる表現者について考えたいということです。

 

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